インドネシア・スコワティ油田にてCO2圧入試験を開始
石油資源開発株式会社(JAPEX、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤田 昌宏、以下「当社」)は、インドネシア国営エネルギー会社PT Pertamina(Persero)(以下「プルタミナ」)、PT Pertamina EP(以下「PEP」)、および独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC、本部:東京都港区、理事長:髙原 一郎)と、インドネシア共和国(以下「インドネシア」)東ジャワ州のスコワティ(Sukowati)油田において二酸化炭素(CO2)圧入試験(以下「本試験」)を2023年12月7日に開始したことをお知らせします。
本試験は、本年7月にプルタミナ、PEP、JOGMECと締結した共同スタディ契約(*1)に基づき、スコワティ油田に対するハフ&パフ(Huff & Puff)法(*2)を用いたCO2の圧入を実施し、CO2-EOR(Enhanced Oil Recovery:石油増進回収法)およびCO2貯留効果の検証の一助となるものです。
当社にとって、本試験は初めてのインドネシアにおける油ガス田への CO2圧入であり、同国でのCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:CO2の回収・貯留)およびCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization, and Storage:CO2の回収・有効活用・貯留)等のカーボンニュートラル分野の事業化に向けた重要なステップとなります。
当社は、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けた「JAPEX2050」において、CO2圧入・貯留技術を核としたネットゼロ達成へ貢献する分野の事業化を、注力する取り組みとして掲げています。今後も本試験を含め、国内外におけるカーボンニュートラル分野の事業化を目指した課題の解決や事業の実現により、時代に合わせた「総合エネルギー企業」としての成長と企業価値のさらなる向上を、引き続き目指してまいります。
注)
*1: 2023年7月26日付プレスリリース「インドネシア・スコワティ油田におけるCO2圧入試験の実施に向けた共同スタディ契約を締結」参照。
*2: 1本の坑井でCO2の圧入から生産までを実施するCO2-EORの手法の一つ。CO2を地中に圧入し(Huff:ハフ)、十分に浸透させることにより油と接触させたうえで(Soaking:ソーキング)、CO2とともに原油を生産する(Puff:パフ)という3段階から成る。
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