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カナダ・オイルサンド拡張開発事業 日量2万バレルでの安定生産操業移行について

石油資源開発株式会社(JAPEX、以下「当社」)は、当社在外連結子会社であるJapan Canada Oil Sands Limited(以下「JACOS」)を通じて推進している、カナダ・アルバータ州ハンギングストーン(Hangingstone)鉱区のオイルサンド拡張開発事業(*1)(以下「本事業」)における、ビチューメン(オイルサンド層から採取される超重質油)の生産操業について、このたび日量2万バレル規模で安定生産操業へ移行しましたので、お知らせします。

当社はJACOSを通じて、SAGD法(*2)を用いた日量2万バレル規模でのビチューメンの安定生産操業を目指し、2013年2月に坑井掘削や施設建設などに着手しました。2017年2月に中央処理施設が完工し、同年4月に生産操業準備の最終段階であるオイルサンド層内への水蒸気圧入を開始(*3)、同年8月に本格生産操業を開始しました(*4)。

その後、2018年後半に安定生産操業に移行することを目標に順調に生産量を増加させていき、このたび、直近1ヶ月間の日量生産量の平均が2万バレルを超えたことから、本事業が安定生産操業へ移行したと判断するにいたりました。

当社は、およそ40年にわたるカナダでのオイルサンドビジネスの経験を活かし、本事業におけるビチューメンの安定生産操業を今後も継続してまいります。また、操業費や一般管理費、将来の設備投資などの削減を通じた生産操業の効率化に努めるとともに、新技術を含むSAGD法のさらなる改良の検討などにより、本事業の競争力の向上と価値の最大化を目指してまいります。

本件にともなう2019(平成31)年3月期の当社通期連結業績の変更はありません。

注)

*1:拡張開発事業はJACOSが75%の参加権益を有してオペレーターとなり、25%参加権益を有するNexen Energy ULC(CNOOC Limitedの100%保有子会社)をパートナーとする共同事業です。

*2:SAGD法(Steam Assisted Gravity Drainage)とは、地下300m前後にあるオイルサンド層内に、5mの正確な上下間隔で500~1,000mの水平区間を持つ2本の坑井を掘削し、上部の水蒸気圧入井に高温高圧の水蒸気を連続的に圧入してオイルサンド層内を加温させることにより、ビチューメンに流動性を持たせ、重力によって下方に流れたところを、下部のビチューメン生産井から熱水とともに地上に生産する手法です。また、生産に利用した熱水は90%以上をリサイクルし、取水・廃水を最小限にした効率的な操業を実施。生産立ち上げ時には、水蒸気圧入井、生産井の両方に水蒸気を圧入し(水蒸気循環モード)、地層内の温度・圧力の十分な上昇を待って、SAGD法本来の坑井使用モード(本格生産操業モード)に切り替えを行います。

*3:2017年5月2日公表当社資料「カナダ国アルバータ州Hangingstone鉱区オイルサンド拡張開発事業における水蒸気圧入開始について」参照。

*4:2017年8月8日公表当社資料「カナダ・アルバータ州Hangingstone鉱区オイルサンドプロジェクトにおける拡張開発事業の生産操業開始と3.75セクション地域の生産操業終了について」参照。

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