海外LNG取引に係る専従組織の設置について

石油資源開発株式会社（JAPEX、以下「当社」）は、LNG（液化天然ガス）の調達力をさらに強化するとともに、海外におけるLNG販売活動の拡大を視野に、海外LNG取引を推進する専従組織「LNG販売調達部」を本年10月1日付で設置することとなりましたので、お知らせします。

化石燃料のなかではもっとも環境負荷の低い天然ガスに対する国内の需要は今後も一定の水準で続くと見込まれており、当社においても、国内の都市ガス会社や大口需要家などのお客様に対する天然ガスの安定供給の継続には、国産天然ガスに加え、LNGが不可欠となっています。さらに、当社が出資する福島ガス発電株式会社により福島県・相馬港（福島県相馬郡新地町）で建設が進められている、「福島天然ガス発電所」_(*1)の2020年を予定する商業運転の開始にともない、発電用の燃料として、当社引き取り分電力にあわせた量のLNGを確保する必要があります。そのため、今後当社が取り扱うLNGの量は従来に比べ大幅に増加する見通しであることから、より柔軟で競争力のあるLNGの調達を目指した体制の強化を検討してきました。

このような背景から、これまでは国内外での原油・天然ガスの調達から販売までを担う営業本部の業務として推進していた、LNGの国内外における取扱業務全般のうち、海外LNG取引に係る機能を独立させ、より機動力を発揮する新たな事業組織として設置することとなりました。

LNG販売調達部は、当社の国内天然ガス供給事業ならびに発電事業で必要なLNGの、海外における調達と輸入を主に推進します。また、海外でのLNG販売をはじめ、海外LNG取引に特化したビジネスの拡大や創出を視野に、情報収集などを進めていきます。なお、国内におけるLNGの供給販売やそれらに付帯する業務は、引き続き営業本部が推進します。

また、営業本部の海外事務所であるシンガポール事務所についても、10月1日付で、LNG販売調達部の海外事務所へ変更します。なお、シンガポール事務所は、現在の駐在員事務所の位置付け_(*2)から、商業活動が可能な拠点へ変更する手続きなどを進めていきます。

当社は、国内での天然ガスの安定供給や発電事業の推進をはじめとする「石油・天然ガスE&P_(*3)を軸とする総合エネルギー企業としての成長」と、企業価値のさらなる向上を、引き続き目指してまいります。

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