CCSとは

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CCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素の回収・貯留)は、工場や発電所などから排出されるガスから二酸化炭素(CO₂)を分離・回収し、地中深くに安全に貯留する技術です。

CCS実用化を目指す取り組み

この技術は、対策が困難な産業のCO₂の排出量削減に効果を発揮し、持続可能な未来を築くための重要な役割を果たします。実用化には、CO₂の圧入に適した地層の調査、圧入するための坑井、そして長期かつ安定的に貯留するための技術や知見の確立が必要です。

CCSの3ステップ

CCSは大きく分けると以下の3ステップで構成されています。

①CO₂の分離回収
発電所や大規模な工場などで発生した排気ガスからCO₂を分離し、高純度CO₂として回収します。

②CO₂の輸送
分離回収されたCO₂を貯留地点まで輸送します。様々な輸送手段が存在しますが、大規模な輸送を行なう場合にはパイプライン、もしくは船舶が用いられます。

CO₂の圧入・貯留
地下深くに向けて掘削された井戸にて、地下にCO₂を圧入・貯留し、安定的に地下に留まっていることを監視します。CO₂貯留適地を探す技術、井戸を掘削する技術、貯留状況を把握する能力など、非常に多岐に渡る高い技術が求められます。

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JAPEXは、石油・天然ガスの開発や生産で培った技術や知見、ガス導管事業で培った技術や経験を活用し、特にCCSの輸送および圧入・貯留技術でCCS事業に貢献いたします。

我が国におけるCCS実用化への動き

日本においては、2023年に「CCS長期ロードマップ」の取りまとめが行われ、2024年には「二酸化炭素の貯留事業に関する法律(通称:CCS事業法)」が制定されるなど、着実にCCSの実用化に向けた動きが進んでいます。

2023年には独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)により、CO₂の分離・回収、輸送、貯留のバリューチェーンを一体的に支援する「先進的CCS事業」の公募が開始。CCS事業に対する政府の手厚い支援がスタートし、2024年にJAPEXが関与する北海道苫小牧と新潟県東新潟の国内2事業、およびマレーシア サラワク州への貯留を行なう海外1事業が選定を受けました。

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JAPEXは、この先進的CCS事業3案件を通じて、CCSの実用化を推進します。

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