国内でのCCS取り組み

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現在、JAPEXは日本国内において、JOGMECの支援を受け「苫小牧地域CCS事業」「東新潟地域CCS事業」を積極的に進めています。

苫小牧地域CCS事業

北海道苫小牧市およびその周辺地域は、北海道屈指の物流集積地かつ産業拠点であり、国による大規模CCS実証事業が行われた土地でもあることによる自治体や地域の理解を基に、地域のCO₂を用いたCCS事業の実施を目指しています。

北海道苫小牧市沖の一部区域は、20252月に国内初のCCS事業法に基づく特定区域として経済産業大臣により指定がなされました。同日、当該特定区域における試掘の許可申請に係る公募が開始。JAPEXはその公募に応募し、20259月に試掘の許可を受領いたしました。

今後は、試掘の実施など、2030年の事業開始に向けて検討・準備を深めていく予定です。

項 目 内 容
会社名 石油資源開発株式会社、出光興産株式会社、北海道電力株式会社
貯留地域 苫小牧地域(深部塩水層)
貯留量 150~200万トン/年を想定
排出源 苫小牧地域の製油所・発電所
輸送方法 パイプライン
事業の特徴 苫小牧地域の産業によるCO₂を資源として再利用する「CCU/カーボンリサイクル」や、苫小牧地域の産業とCCSを組み合わせたカーボンニュートラル事業への展開を視野に入れた事業を推進する。

CCS_Tomakomai.png

東新潟地域CCS事業

東新潟地域はCO₂貯留の活用が期待される既存油ガス田が確認されており、近傍に大規模な化学工場や火力発電所など多様なCO₂排出源が集積(約1,000万トン/年 CO₂排出)する有望なCCS適地です。

2023年度からJOGMEC先進的CCS事業として国の支援のもと、2030年度以降に複数の排出事業者から分離・回収されたCO₂をパイプラインで輸送し、地下に圧入・貯留する「ハブ&クラスター型CCS事業」を目指しています。

項 目 内 容
会社名 石油資源開発株式会社、東北電力株式会社、三菱ガス化学株式会社、北越コーポレーション株式会社
貯留地域 新潟県内(既存油ガス田)
貯留量 140万トン/年を想定
排出源 新潟県の化学工場・製紙工場・発電所
輸送方法 パイプライン
事業の特徴 化学・紙・電力等を対象に、既存の油ガス田等を活用し、脱炭素燃料や環境価値等の付加価値創出を狙った事業を推進する。

CCS_Higashiniigata.png

2030年頃からの貯留事業開始を目指し、各コンソーシアムメンバーとバリューチェーンの検討や各設備の検討などを、地元自治体や住民の皆様の協力を仰ぎながら進めていきます。

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