カナダ・アルバータ州オイルサンド拡張事業における 「責任あるカナダエネルギー賞社会部門賞」の受賞について

石油資源開発株式会社（以下、当社）の連結子会社であるJapan Canada Oil Sands Limited (JACOS)は、2014年5月21日、そのオイルサンド拡張開発事業の環境対策における先住民との積極的な協議活動が評価され、カナダ石油生産者協会（Canadian Association of Petroleum Producers：CAPP）より「責任あるカナダエネルギー賞社会部門賞」（Responsible Canadian Energy, Social Award）を受賞しましたので、お知らせいたします。 

JACOSは、2012年12月からアルバータ州Hangingstone鉱区で進めている拡張開発事業の環境影響調査を2008年5月に開始するにあたり、事業の影響を受ける可能性のある先住民（First Nations、Metis（欧州系住民とFirst Nationsの混血）および先住民罠猟業者）の協力を得て、先住民協議会（Aboriginal Review Group：ARG）を組織いたしました。ARGは周辺自然環境を知り尽くした先住民コミュニティーが有する伝統的知識をもって、JACOSに対し環境影響調査へ助言を行ってきました。そうした伝統的知識の尊重や集団的取り組みといった独自の方法が高く評価され、今般の受賞に至りました。

ARGは今後とも定期的な会合などを通じて、Hangingstone地域でのオイルサンド生産が終了し土地が現状復帰されるまでの長きにわたり、環境モニタリング等の助言を行っていくことを使命としています。JACOSは引き続きARGと協力しながら、オイルサンド開発における社会的責任の遂行に努めてまいります。

CAPPは、エネルギー大国であるカナダ全体の生産量の約9割を担う石油・天然ガス企業を代表する業界団体です。「責任あるカナダエネルギー賞」は会員企業による地球環境に対する企業活動や地域社会に対し責任を果たしていく活動を促進するために設けられたもので、業界全体の社会的評価向上に顕著に貢献する、革新的かつ最善（best practice）な事例に対して贈られるとされております。

JACOSでは現在、オイルサンドの本拡張開発事業を順調に推進中です。計画では、2016年から日産2万バレル規模でビチューメン生産を開始し、その生産挙動を見ながら、それを日産3万バレルまで引き上げることになっています。当社は今後とも、JACOSを通じ、オイルサンドビジネスを積極的に推進し、当社の中核的な事業のひとつに育ててまいる所存です。