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相馬LNG受入基地 ならびに接続パイプラインの建設事業に関する最終投資決定について

石油資源開発株式会社(以下、当社)は、本日11月27日開催の取締役会において、福島県新地町(相馬港)にてLNG(液化天然ガス)受入基地を建設すること、ならびに、本基地に受け入れたLNGの気化ガスを当社幹線パイプラインまで輸送する接続パイプラインを建設することについて、最終投資決定を行いましたので、お知らせいたします。

当社は、長年に亘り、新潟県・山形県・秋田県で産出する国産天然ガスおよび輸入LNGの気化ガスを、地元はもとより、新潟・仙台間ガスパイプライン(以下、新潟・仙台ライン)や白石・郡山間ガスパイプライン(以下、白石・郡山ライン)等の当社パイプライン網を通じ需要家の皆様にお届けするとともに、専用の貨車やタンクローリーを用いて、LNGを液体のままお届けするサテライト供給事業を展開してきました。

昨今の環境・省エネルギー意識の高まりを背景に、日本海側のみならず福島県・宮城県・岩手県など東北太平洋沿岸地域等において、天然ガスの需要は益々拡大していくものと考えています。当社としては、これら地域の需要増に積極的に対応し、天然ガスを競争力ある価格で長期安定的に供給していくことを社会的使命と考え、昨年11月より、福島県相馬港でのLNG受入基地等の基本設計・需要調査など事業化検討を行ってきました。

今般、相馬港に大型LNG外航船を着桟させ、これをLNGタンクで貯蔵し気化するLNG受入基地の建設と、同基地で気化したガスを、当社の大動脈ともいえる新潟・仙台ラインに(宮城県名取市・植松うえまつバルブステーションで)接続させる約40kmの新規パイプライン建設について、最終投資決定を行ったものです。

当社は、本年4月、マレーシア国営石油会社であるPETRONAS社が主導するカナダ ブリティッシュ・コロンビア州のシェールガス田開発・生産事業および生産されたシェールガスを、パイプラインで同州西海岸プリンス・ルパートまで運び液化(LNG化)・輸出する事業(Canada Pacific NorthWest LNGプロジェクト)の10%権益と、同権益比率相当のLNGを引き取る権利を取得いたしました。同プロジェクトは、シェールガスの開発生産・液化(LNG化)・LNGの引き取りまでの全事業を、全パートナーが同一権益比率で保有する一貫操業体制を敷いており、安定的かつ効率的な操業の実現を可能とするものです。同プロジェクトの液化プラント操業開始は平成30(2018)年末を目標としており、当社は、同プロジェクトで製造される年間1,200万㌧のLNGのうち10%(120万㌧)を引取り、平成30(2018)年3月に操業開始を予定する相馬LNG受入基地で取り扱う主要なLNGソースの1つとすることで、LNG供給ビジネスの一貫操業体制の拡充を図ってまいります。

また、相馬LNG受入基地建設事業は、復興庁より本年8月2日、東日本大震災復興特別区域法に基づく復興推進計画の認定を頂きました(新地町復興推進計画、認定番号:福島第23号)。当社は、本事業を通じ、震災復興・経済振興・地元雇用創出とエネルギーの安定供給に向けて、更なる貢献に努めてまいります。

東日本大震災の際、当社は、新潟・仙台ラインを通じた新潟側からの送ガスにより、被災地の都市ガス事業者に向け、早期に都市ガス原料である天然ガス供給を再開しました。今般、建設を決めた太平洋側の天然ガスインフラを新潟・仙台ラインに接続することで、日本海側・太平洋側の双方向からの天然ガス供給が可能となり、大規模災害時の供給セキュリティーは飛躍的に向上します。

更には、被災地復旧・復興の流れを加速させるため、相馬LNG受入基地の有効活用を広く検討します。具体的には、発電事業に知見を持つ企業との連携や電力会社において実施される電源入札も視野に入れて、今後、検討を進めることにより基地機能の将来的な拡張と発電事業による地元経済の活性化に寄与してまいりたいと考えています。

当社は今後とも、国内外のガス田から生産される天然ガスやLNGを、輸送パイプラインや輸入LNG基地などを通じ、確実に需要家の皆様に提供する天然ガスの一貫操業・供給体制(ガスインテグレーション)を着実に推進することで、当社の収益基盤である天然ガス事業を一層強固なものとしてまいります。

なお、今般の最終投資決定に伴い、昨年11月30日に設置した「相馬プロジェクト推進本部」を、本日付で「相馬プロジェクト本部」へと改組することといたしましたので、併せてお知らせします。

本建設事業(基本設計)の概要

相馬LNG受入基地

  • 建設地点 : 福島県相馬郡新地町(相馬港4号埠頭地区)、敷地面積約20ha
  • 設備概要 : LNG貯槽タンク1基(23万kl)、LNG外航船受入バース、LNG内航船出荷バース (LPG内航船受入兼用)、LNG気化器2基、気化ガス用熱量調整設備、LNGタンクローリー出荷設備、ほか

接続パイプライン

  • ルート、延長距離 : 福島県新地町~宮城県名取市、約40km
  • 仕様 : 口径20B(20インチ)、設計圧力7MPa(メガパスカル)

施設完成ならびに操業開始の時期

  • 施設完成:2017(平成29)年12月 (予定)
  • 操業開始:2018(平成30)年 3月 (予定)

投資金額、等

  • 相馬LNG受入基地、接続パイプラインの建設費合計 : 約600億円
  • 資金調達 : 自己資金、借入

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