JAPEXが
目指す社会
私たちの暮らしに欠かせないエネルギーを確保し、安定的に供給することを通して、
持続可能な社会のためにJAPEXが貢献できることをご紹介します。
持続可能な社会のためにJAPEXが貢献できること
持続可能な社会とは、「地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会。」と言われています。そして、このような社会の実現に向け、世界の脱炭素化に向けた動きが加速し、企業が果たすべき責務への重要度が増しています。
JAPEXは、このようなカーボンニュートラル社会実現に向けてJAPEXが果たすべき責務と今後の事業展開の方向性を整理した「JAPEX2050」を、また、収益力強化と2030年以降を見据えた事業基盤の構築を基本方針とする「JAPEX経営計画2022-2030」を策定し、世界的な課題の解決への貢献と、企業としてのさらなる成長を目指しています。
JAPEX Mission
JAPEX2050
2050年までに温室効果ガスネット排出量ゼロ(ネットゼロ)達成を⽬指す日本政府の目標宣言を受け、長期ビジョンとして「JAPEX2050〜カーボンニュートラル社会の実現に向けて〜」を策定しました。
現在まで積み重ねてきた取り組みを再整理し、カーボンニュートラル社会で果たす責務と注⼒分野を明確化、2050年ネットゼロへ貢献する「総合エネルギー企業」として新たな可能性を追求します。
JAPEX Vision
JAPEX経営計画
2022-2030
JAPEX2050~カーボンニュートラル社会の実現に向けて~」を踏まえ、2030年度までの経営目標とその達成のための重点項目を設定した「JAPEX経営計画2022-2030」を策定しました。2050年カーボンニュートラル社会実現への貢献を目指しつつ、収益力の強化と中長期の事業基盤構築を基本方針としています。
JAPEX Plan
社会的課題解決のためにJAPEXが取り組むこと
国連が2015年に掲げた、2030年までに達成すべき国際社会共通の成長目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」は、持続可能な世界を実現するための17の目標と169のターゲットで構成されています。
JAPEXは、SDGsの目標のうち、特に当社の事業と密接にかかわる社会的課題の解決へ積極的な役割を果たしていくことを、長期ビジョンでうたっています。
石油・天然ガスは中長期的に世界の一次エネルギーとしての役割を担うという認識のもと、石油・天然ガスの探鉱・開発・生産に引き続き取り組むとともに、それらで培ってきた技術や知見を活用した低炭素化・脱炭素化やクリーンなエネルギーへ貢献する環境配慮型の事業創出や拡大などで貢献していきます。
JAPEX Measure
環境負荷の低いエネルギーの開発・利用促進
化石燃料のなかで最も環境負荷の低いLNG(液化天然ガス)の利用促進につながる多様な供給形態の国内外での展開の支援や、LNGを燃料とする発電事業の立ち上げなどを進めています。
また、石油・天然ガスの探鉱・開発や生産操業での技術や知見を活用した再生可能エネルギー開発にも取り組んでいます。
地域に根差した
強靭なエネルギー供給基盤
新潟~仙台間を中心とする総延長800kmを超える高圧ガスパイプライン網と、日本海側および太平洋側のLNG受入拠点を組み合わせた、高い安定性とセキュリティを備えた国内天然ガス供給ネットワークを構築し、周辺地域のお客様へ天然ガスを供給しています。
また、パイプラインが通っていない地域のお客様へは、LNGを液体のままローリーや鉄道タンクコンテナで供給するサテライト輸送に対応しています。
低炭素化・脱炭素化に向けた技術の確立
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage:CO2の回収・貯留)は、工場や火力発電所などで発生するCO2を大気へ放散する前に回収し、枯渇した油ガス田や地中深くにある貯留に適した地層に直接圧入して長期間かつ安定的に貯留する技術です。
気候変動要因の一つとされる温室効果ガスの排出量削減に対する世界的な取り組みが急務となるなかで、大気中に排出するCO2の量を削減する革新的な手法として、実用化への期待が高まっています。
わが国では現在、国からの委託事業として、北海道・苫小牧沖でCO2の圧入とモニタリングを行う大規模実証試験が行われています。
JAPEXはこのような国の実証試験や官民コンソーシアムなどへの参加を通じたCCSに係る技術開発へ貢献しています。
また、枯渇した油ガス田へCO2を注入し貯留するだけではなく、原油の生産量増加へ利用するCCUS(CO2の回収・利用・貯留)の実用化を目指す取り組みも進めています。
新たな事業シーズ発掘に向けてJAPEXが挑戦していること
JAPEXが目指す「総合エネルギー企業への成長」に向け、事業構造の変革を実現するために、既存事業周辺への取り組みを拡大しています。メタンハイドレートやCCS・CCUSに係る次世代の技術開発、既存の天然ガス供給インフラを活用した新たなビジネスモデル構築、再生可能エネルギーを含む発電事業などを加え、周辺分野における新たな事業シーズのさらなる創出が、今後の変革の鍵になると考えています。
たとえば、エネルギーの地産地消と地域活性化に貢献するエネルギーサービス、バイオ燃料など環境負荷の低いエネルギーへの取り組み拡大に加え、社内公募による事業アイディアの検討も行っています。
「JAPEX2050」における当社のコミットメントとして、事業によるCN社会実現への貢献と、当社自身のGHG排出量削減目標を2030年度にCO2排出原単位40%減に定め、役員報酬の一部を全社気候変動対応と連動させることで、気候変動対応への貢献と経営責任の連動を強化しています。
JAPEX Challenge