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CSR

環境負荷の低減(汚染防止・資源循環)

JAPEXグループは、石油・天然ガスの探鉱、開発を行う企業として重点的に取り組むべき環境課題については、CSR重点課題「SHINE」における「企業文化としてのHSE」の個別課題として、「地球温暖化への対応」、「生物多様性・生態系の保全」、「汚染防止・資源循環」を掲げています。

これらの課題について、年度ごとにCSR実行計画・目標を策定し、HSE-MSにより各事業所・鉱場などにおいて、日々の業務の中で取り組んでいます。

水資源保護

生産鉱場やプラントでは、処理施設の冷却水、天然ガスの洗浄処理やボイラー水など、さまざまな用途で水資源を使用するにあたり、再利用による使用量削減に努めています。また、坑井掘削現場では、機器の冷却水や掘削用泥水などに水資源を使用するにあたり、機器の冷却水への循環方式の採用や、雨水を集めて掘削時の泥水作液として活用することによる使用量削減に努めています。

海洋汚染防止

当社の連結子会社である日本海洋石油資源開発(株)(JPO)の岩船沖プラットフォームは、現在日本で唯一の海洋石油基地であり、さまざまな海洋汚染防止対策を行っています。

ESDシステム

ESD(Emergency Shut Down)システムとは、生産装置に異常が生じた場合に、原油配管などの緊急遮断弁が作動し、異常を解消したり、その拡大を防止するシステムです。

JPOのプラットフォームにおける代表的な緊急遮断弁(SSSV)は、石油井戸の海底下約100メートルに設置されており、プラットフォームの損傷や火災などの異常の際に閉止し、井戸からの原油の流出を防ぎます。

海底パイプラインの防食

原油などを陸上基地に輸送する海底パイプラインは、外面はポリエチレン製の外装により保護され、内面は電気防食を施し、二重の腐食防止対策がなされています。

排水の処理

JPOのプラットフォームからの排水については、油分混入の可能性のあるすべての排水はサンプケーソンと呼ばれる油水分離装置を通し、水分のみを海洋放流しています。また、放流水は毎月サンプリングを行うとともに、専門業者による水質検査を実施し、放流水に適合していることを確認しています。

安全設計および点検

JPOのプラットフォームは、米国石油協会の設計基準にのっとり、100年に1度起こり得る最大暴風条件(風速毎秒52.7メートル、波高18.4メートル)にも耐えられるように建造されています。また、プラットフォーム設備は毎年専門業者による点検を実施し、常に健全な状態を維持しています。

大気汚染防止とVOC排出削減

当社では、大気汚染防止の一環として、VOC*排出抑制に努めています。2005年度より天然ガス鉱業会の一員として自主行動計画に参加し、一部の原油貯蔵タンクへの浮屋根式採用や、ガス処理設備などから排出されるガスの焼却処理により、VOC排出抑制に取り組んでいます。

また、天然ガスの積極的な利用にも努めています。天然ガスは、石油や石炭など他の燃料に比べて温室効果ガスの排出量が少ないだけでなく、硫黄や窒素化合物を含まないため、光化学オキシダントの原因となる窒素酸化物や酸性雨の原因となる硫黄酸化物の排出が非常に少ない、クリーンなエネルギーです。当社では、生産部門を中心に使用エネルギーの約7割が天然ガスとなっています。

なお、生産鉱場やプラントにあるボイラーやガスエンジンなどの燃焼装置から排出されるばいじんや窒素酸化物の濃度は、基準値をすべてクリアしています。

*VOC:Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)の略。浮遊微粒子物質(SPM)や光化学オキシダントの原因物質といわれる。当社の生産鉱場・プラントではVOCは原油貯蔵タンクや、ガス中の水分等を取り除くガス処理の過程等において放散される、メタンを除く揮発性炭化水素が主な排出源。このなかにはPRTR(Pollutant Release and Transfer Register: 化学物質排出移動量届出制度)対象物質であるベンゼン・トルエン・キシレン(BTX)等も含まれる。

漏えい防止

当社の生産鉱場およびプラントにおいては、坑廃水・原油などの漏えい防止のため、事故リスク評価(ハザード登録)にもとづく設備設計、運転マニュアルの整備を行っています。ハザード登録は定期的に見直しを行い、設備の経年劣化や運転状況の変化などを考慮した適正な運転管理および点検体制を整えています。

また、当社が敷設するパイプラインには、曲げや衝撃に強く安全性に優れた高張力鋼管を採用し、防食コーティングや電気防食行うことで、埋設されたパイプラインの自然腐食を防いでいます。さらに、設備の運転状況の常時遠隔監視と定期的なパトロールを行い、事故が発生した場合においても漏えいを最小限に抑える操業体制となっています。

グリーン調達

当社では、「グリーン調達基本方針」にのっとり、可能な限り環境負荷の少ない製品およびサービスの調達に努めています。本社および各事業所事務所で使用する「印刷・情報用紙」ならびに「文具・事務用品」の調達では、環境に配慮したエコ商品の割合を100%とすることを目標としています。

グリーン調達基本方針

1
製品やサービスの購入または工事を実施する前に、その必要性を十分に考える。
2
環境配慮型製品・サービスを可能な限り優先して購入する。また工事においても、可能な限り環境に負荷を与えないように努力する。
3
取引先と協力・協働して、地域と地球の環境保全に対し、積極的に取り組む。
廃棄物削減

事業活動により発生する産業廃棄物は、法令に従って適切に処理しています。また、廃棄物の削減に努めるとともに、取扱業者と協力して分別収集、リサイクルに努めています。生産鉱場から排出される廃油の一部や鉄工場から排出される金属屑などは、専門業者に処分を委託して、その中で再利用することを促しています。各事業所における廃棄物の分別活動のほか、使用済となったヘルメット、作業服、保安靴などについては、ミドリ安全(株)が推進する「ゼロエミッションシステム:ZERO21*」に協力・参加し、その回収に努めています。

*回収されたヘルメットや金属部品はプラスチックや金属原料として再利用され、その他の回収物は高温の炉で溶融し、ガス、硫黄、混合塩、金属水酸化物、メタル、スラグに分解後、工業用ガス、工業原料、建設資材などへ再資源化するシステム