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事業紹介

環境・新技術事業

メタンハイドレート

わが国における取り組み

メタンハイドレートは、メタンと水が低温・高圧の状態で結晶化した物質で、深海の海底面下や極地の凍土層の下に存在しており、簡単に生産することができません。生産手法としては、減圧法の有効性が確認されています。わが国では、「砂層型」と「表層型」の2つのタイプの存在が確認されています。

東部南海トラフ海域の砂層型メタンハイドレートの原始資源量は、メタンに換算して約1.1兆立方メートル*1であると評価されています。また、日本海においては、表層型メタンハイドレートが存在することが知られており、国により2013年度から3年間の資源量調査が行われ、メタンハイドレートが存在する可能性のある1,742 箇所のガスチムニー構造*2を確認しています。

2013年3月には、渥美半島~志摩半島沖の第二渥美海丘において、国により、地球深部探査船「ちきゅう」を使用して、砂層型メタンハイドレートを対象に、減圧法による第1回メタンハイドレート海洋産出試験が実施され、海洋では世界で初めてメタンハイドレート層からのメタンガスの連続生産(約6日間、平均ガス生産量:2万立方メートル /日、累計ガス生産量:12万立方メートル*3)に成功しました。

この結果を踏まえて国は、砂層型については2023年以降に民間が主導する商業化プロジェクトが開始されるよう、国際情勢をにらみつつ、技術開発を進めるとしています*4。

JAPEXの取り組み

当社は、メタンハイドレートの可能性に早くから着目し、石油・天然ガスの探鉱 ・ 開発で培ってきた技術、経験、ノウハウを率先してわが国のメタンハイドレート資源の研究・ 開発に提供してきました。第1回メタンハイドレート海洋産出試験においても、オペレーター業務を受託することにより貢献してきました。

また、2014年10月には、オールジャパンの組織体制にて効率的、効果的および円滑に砂層型メタンハイドレートの海洋産出試験のオペレーター業務を遂行し、民間企業間での知見の共有を図るため、当社が筆頭株主となり石油開発会社やエンジニアリング会社11 社により日本メタンハイドレート調査(株)(JMH)が設立されました。

JMHは、2015年4月に「メタンハイドレート海洋産出試験オペレーター業務」(第2回メタンハイドレート海洋産出試験)を(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)より受託し、2016年5月より渥美半島~志摩半島沖の第二渥美海丘において、調査井、観測井や生産井合計5坑井の事前掘削作業を実施しました。生産試験は、2017年4月から7月にかけて実施しました。

また、現在資源量評価が行われている表層型メタンハイドレートについても、資源回収技術・探査技術の調査・研究開発などへの参画の可能性を追求していく予定です。

当社は、今後もJMHを通じて海洋産出試験の実施に貢献するとともに、メタンハイドレートをわが国のクリーンなエネルギーとして利用していくため、メタンハイドレートの研究開発に積極的に取り組んでいきます。

*1 メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアムパンフレット(2014年版)
*2 2014年12月25日および2016年1月22日経済産業省ニュースリリース
*3 (独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)2013年3月19日付ニュースリリース速報値
*4 2013年12月24日に経済産業省により公表された海洋エネルギー・鉱物資源開発計画

メタンハイドレート海洋産出試験で使用している地球深部探査船「ちきゅう」
メタンハイドレート海洋産出試験で使用している地球深部探査船「ちきゅう」

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